今、日本は少子高齢化が進み衰退しつつあると思われ、元気がなくなりそうな雰囲気。
しかし世の中の常識はそうであっても、地域によっては違います。
全体的な人口の推移
港南区の総人口は2020年の22万人をピークに徐々に減少し、現在は21万人余となっています。
そして生産年齢人口(15~64才)、年少人口、老年人口の3区分で見みると、生産年齢人口は12万6千人、老年人口6万2千人、年少人口2万3千人となっています。
ただ今後の推移を見ると下図に示すように、老年人口は飽和傾向にあり、年少人口も減少が飽和傾向にあるが、生産年齢人口はまだまだ減少し2040年には10万人前後と推定されているから、少子高齢化により港南区も人口減少の時代に入っているということでは日本全体と同じ傾向にあると言えます。
日限山の人口の推移
しかし地域を限定して、私たちの日限山に着目して見てみるとどうでしょうか。状況は少し違ってきます。
下表は日限山地区の人口推移を港南区の統計データより検索し作成したものです。
日限山自治会のある一・二丁目では合計欄の人口は、2015年比で102名増加しているのです。細かく見ると、年少人口はまだ減少が続いていますが、老年人口は減少が峠を越えて減少幅が少なくなっています。そして生産年齢人口は実に155名も増えています。現に一・二丁目ではあちこちで建替えの工事が行われていて、親世代から子供世代へ移行しつつあることが分かります。ただ残念なのは、生産年齢人口の増加ほどには年少人口が増えていない。日本のGDP停滞が響いているのか、今後増えるのか、期待が残ります。
一方、日限山地区全体では生産年齢人口はまだプラスには転じていません。団地の分譲時期の違いや通勤の交通の便などで差が出ているのかも知れません。少なくとも日限山地区は東京や横浜中心部への通勤の便が良いので、日本全体でみた時の過疎地のようにはならないと言えます。少なくとも廃屋や空き地になることはなく、建て替えによる子供世代への世代交代で、住宅地は維持されていく、そういう時代になったと言えます。
ですから日限山地区も人口縮小に怯えるのではなく、働く世代の活力を引き出すような時期にあると言えるのではないでしょうか。