今月号の「日限山通信」でも紹介されていたHUG訓練って何?
HUG訓練とは、hug(抱く)ではないです。「避難所(H)運営(U)ゲーム(G)」の頭文字から名付けた訓練でです。
東日本大震災のような突然の大災害は二度と起こってほしくない。しかしもし起こったら何をすればよいのだろうか。大災害が発生した時に小学校に避難すればよいと言っても、避難所をどう運営すればよいのか分からない。多分慌ててしまって何もできないかも知れない。
そういう時のために、ゲーム感覚で避難所の運営方法を学ぼうという図上訓練ゲームが、このHUG訓練です。
最初に静岡県で開発されたのが始まりで、今では全国の小学校や自治体などで訓練が行われ定着しています。
HUG訓練の概要
1チーム7人程度に分かれて行うカードゲームで、各チームごとに避難所の見取り図と、災害時に発生するイベントや避難者の情報を記したカードを用意しておきます。
1.進行役が避難者の情報等が書き込まれたカードや、何らかの事態発生を知らせるカードを読み上げます【実際に避難者が来たと想定】
2.プレーヤーは読み上げられた情報に基づき、避難者カードの場合は、持病のある方や妊産婦等の状況に応じて休息する配置場所を決め、その場所にカードを置きます。なた新しい事態発生の場合は、それへの対応を決定します。
3.進行役は、プレーヤーに時間的余裕を与えることがないように次々にカードを読み上げていきます。
4.ゲーム終了後、避難者の配置や新事態への対応結果の是非について話し合い、よりよい避難所運営方法を学びます。
HUG訓練のビデオ
「知っている」のと「経験している」のとでは、実際にもしもの災害が起こった時の動き方が全く違います。ぜひビデオを見て知っていただき、何かの折にHUG訓練を経験してみてください。