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令和6年能登半島地震を考える

今年元日に起こった「令和6年能登半島地震」は、私たちの正月気分を吹き飛ばしてしまいました。
北陸の過疎地、能登を襲った今回の地震は、私たちに大きな衝撃を与えるとともに、被災地の復興が一日も早く実現することを願って止みませんし、さらに募金を始めとする復興支援への協力が必要な時です。

しかし一方では、日限山自治会では去年11月に防災ガイドライン「その時、どうする日限山」を発行したわけですから、正に今回、この防災ガイドラインを見返して、今回の能登半島地震を「他山の石」として、私たちが何を学ぶべきかを考えてみるべき時ではないでしょうか。

「他山の石」として何を学ぶべきか

そこで、ニュースを元に思いつくままに、課題を順不同に並べてみると以下のようになりました。そしてそこから、何が「他山の石」となるかを、素人の私見で挙げてみました。

皆さんもこれを機に、「他山の石」として、何が参考になるかを考えてみませんか。

●多くの家屋が半倒壊しました。過疎地で古くからの民家が多く、被害が甚大でした。
⇒地盤の隆起等の大地震になると、横浜も影響は同じです。ただ、地盤変位がなく、がけ崩れ程度ならば、70年代以降に整備された住宅地なので能登ほどの被害はないかもしれません。しかし安心は禁物です。家財の転倒、ガラスの破片等危険は一杯です。今回は正月で油断していました。地震は何時起こるか分かりません。家財の安全対策をこれを機に行っておきましょう。

●輪島朝市を始め多くの場所で火災が発生し、消防車が到着できず、延焼で拡がりました。

⇒震災直後の海辺の町ということで、消防車も近づけず災害が大きくなりましたが、横浜でも大いに発生しうる状況で、他人事ではなく、その影響は甚大です。「地震が発生したら、先ず火を止める、外出中なら高いところに逃げる」ことしかありません。慌てずに行えるようにすることが大事です。

●震災後の避難所での仮設トイレの不足が問題になりました。

⇒避難所での仮設トイレは重要な問題で、日限山小学校の防災拠点には、ハマッコトイレという仮設トイレがあり、下水道に放流できる仕組みになっています。訓練を励行すれば解決可能といえるでしょう。

●能登半島でも津波が発生し、心配されました。

⇒日本は島国なので、地震が発生すると先ず津波が心配になります。ただ今回は過疎地であったために津波被害は限定的でした。ただ、日限山は丘陵地帯にあるので、津波のリスクは低いですが、仕事で外出している人の津波被災は甚大です。先ず安全な場所に逃げる。その後、スマホのLINEやメールで家族の安否確認を行うことが最優先課題になります。電話は混雑して繋がりません。LINEやメールの方が確実です。

●過疎地で家屋倒壊により安否確認が遅れました。 

⇒日限山は都会の住宅地なので、人口が多く、能登と状況は全く異なり、1日で帰宅できない帰宅困難者の課題が残ります。スマホを使った安否確認が重要になります。また少子高齢化により、独居高齢者が急速に増加していることも重大な問題で、この部分は能登と全く同じ状況です。LINEによる安否確認を行いつつも、近所で声を掛け合い、最終的には対面安否確認を行って、近所の人の無事を確認し合うことが大事になります。

やっぱり、重要なのは「安否確認」 

以上を纏めると、やはり「安否確認」が最も大事で、すべての行動の基本になるということです。

そして、「火事」にならないように「地震が発生したら火はすぐ止める」ということを家族全員に徹底しておくことでしょうか。

これを機に、家族でもう一度、防災対策を議論しておきましょう。